ハタハタと天日塩のみで発酵させ3年熟成させ作る「秋田しょっつる」

秋田しょっつるハタハタ100%

日本三大魚醤のひとつ「しょっつる」

魚を塩漬けにし1年以上魚が溶けるまで寝かせたものをこして、うまみ成分を取り出した魚醤を「しょっつる」といい、主にハタハタを用いて作られます。

醤油が高級品であった時代に醤油の代わりの調味料として編み出された秋田県の伝統的な調味料です。

こちらの秋田しょっつるハタハタ100%は、秋田県にある昭和5年創業の諸井醸造さんが製造されています。

諸井醸造の「秋田しょっつる」はハタハタと天日塩、ただそれのみで発酵させ3年にも及ぶ熟成期間を経て造ります。

そもそも魚醤は、中国・韓国をはじめ東南アジア一帯で万能調味料として古くから親しまれており、

タイのナンプラー、ベトナムのヌクマム、カンボジアのタクトレイや、古代ローマ時代にはガルムと呼ばれる魚醤など、各地の食文化に根付いています。

しょっつる(塩汁・塩魚汁)の歴史は江戸時代の初期とされ、本来魚と塩だけを桶や樽に仕込んでいた素朴な旨味調味料でした。

ところが本物のしょっつるが本場である地元秋田から姿を消していたのです。

昔はしょっつるは自分の家で造るもので、特に漁師の家では殆どの家で造っていたといいます。

市販されているものを色々分析してみたら、漁師さんたちが自家用として丁寧に造っているもの、つまり「受け継がれてきた伝統の味」と比べるとその差が大きすぎる。

このままでは市販のしょっつるは、消費者に見放されてしまうと思い、消えかけていた本物のしょっつる復活への取組みへかかります。

ハタハタしょっつるの復活に際して「原料はハタハタと塩だけ」「魚臭くない、上品でまろやかな味」という譲れない一線を自らに課し始めたしょっつる製造は、試作と失敗の繰り返しという手痛い経験からの再出発でした。

試作品の分析結果を踏まえ一歩ずつ理想とする香りと味に近づけていき愚直ながらこの正攻法は功を奏し、2000年、臭みのないまろやかな風味をもつ「秋田しょっつる」を作り上げることができたのです。

ハタハタ100%の諸井のしょっつるは深みのあるコクと味を持ちつつ、香りが穏やかで、色々な料理に使うことができます。

「余計なものも、余計な手も加えない」こだわりの製法と長期熟成によって醸し出された極上の旨味が詰まった一本です。

栄養成分100ml当り、

食塩相当量:23.0g

熱量:36.0kcal

たんぱく質: 8.3g

脂質:0.1g

炭水化物:0.8g

などが含まれています。

購入値段は830円(税込)です。

原材料名: ハタハタ、食塩

内容量:130g

秋田しょっつるハタハタ100%の見た目や味の感想

 

見た目は明るめのこはく色です。さらさらしてますが、ほんの少しだけトロミもあります。

香りは、魚醤らしい魚醤の香りです。

魚の香りが他の魚醤よりしっかりあり強めです。

焼いた魚の香ばしい香りに、内臓の苦味もプラスした丸ごと魚一匹を食べているような感覚になる食欲を増す香りです。

味は、塩辛さと旨味が強いです。

カタクチイワシの魚醤「門外不出のコラトゥーラ」に少し似ていました。

生臭さはありません。濃厚な海の味を感じます。

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