瀬戸内コラトゥーラ
コラトゥーラとは、イタリア南部アマルフィ地方に伝わる伝統の魚醤でカタクチイワシの魚醤です。
古代ローマでは、「ガルム」と呼ばれたアンチョビの内臓などから作った魚醤が万能の調味料として使用されており、古代ローマの料理のほとんどにガルムが使われていたそうです。
瀬戸内コラトゥーラを作るのは山口県にある宇佐川株式会社さんです。
イタリア半島に形が似た山口県の瀬戸内の町「平生町」でコラトゥーラを再現すべく、山口県瀬戸内佐賀漁港で捕られた新鮮なカタクチイワシ、塩、さらに酒粕を使い熟成させたのが、瀬戸内コラトゥーラなのです。
山口熊毛郡佐賀漁港で10月から12月に自ら水揚げしたカタクチイワシを、丁寧に下処理し、その日のうちに酒粕と塩に漬け込むので、鮮度が他の魚醤と比べ物にならないくらい良いのです。
そして、3年程の熟成期間を経て、丁寧にろ過され、瀬戸内コラトゥーラの完成です。
本場イタリアのDelfino社(デルフィーノ)がつくる「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」では5ヶ月間の熟成期間でしたので3年となるとかなり長いです。
原材料はカタクチイワシ、酒粕、塩のみ。
うま味成分であるアミノ酸の含有量に関しては南イタリアのコラトゥーラ63%に対して、瀬戸内コラトゥーラ92.66%︎と本家を凌駕しています。
この瀬戸内コラトゥーラはどんな料理にも合い、シンプルに素材の味を楽しみたかったらまずは卵かけご飯にお使い下さいとのことです。
もちろん普段のお味噌汁やメイン料理の隠し味としても大活躍です。
栄養成分100ml当り、
ナトリウム:4900mg
熱量:55 kcal
たんぱく質: 10.7 g
脂質:0.1g
炭水化物:3.2 g
などが含まれています。
購入値段は1188円(税込)です。
原材料名: カタクチイワシ、食塩、酒粕
内容量:50ml
「瀬戸内コラトゥーラ」の見た目や味の感想
見た目は、醤油のような薄めの赤褐色です。
さらさらしていますが、ほんの少しだけ、トロッとしてます。
香りは、今までの魚醤とは全く違い、酒粕が入っているので、酒粕の匂いといわゆる魚醤の匂いが混ざり合っていいハーモニーになり、とてもいい香りです。
酵母のような匂いと魚の香ばしい香りが織り交ざった感じです。
味は、イタリアの【伝統的な製法でつくられるカタクチイワシの魚醤「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」】に似ている所もありますが、酒粕の甘みなのか分かりませんが、甘みを感じます。
はじめは魚醤らしい塩辛さがあり、しばらくして口の中に柔らかい甘みが広がります。
後味も柔らかくてやさしい甘みが残り、美味しいです。