和三盆糖
和三盆糖は、江戸時代、讃岐国(香川県)で酒しぼりの方法を応用して生み出された日本独自の製法で作られた砂糖です。
三盆の名は「盆の上で砂糖を三度「研ぐ」」ことに由来されているといわれています。
香川県や徳島県などの四国東部で伝統的に生産されている砂糖で、「竹糖(ちくとう)」と呼ばれるサトウキビを原材料に作られています。
竹糖(ちくとう)は一般的に使われているサトウキビとは違い、地元では細黍(ほそきび)と呼ばれ背丈も比較的低く太さもかなり細いのがその特徴です。
11月頃のきびの刈り取りに始まり、蜜取り・分蜜・研ぎと、厳しい寒中に長い経験と熟練された手法でまろやかな風味と高雅な香りを今に伝えています。
【作り方】
サトウキビを汁を絞る→石灰で中和を行い→精製濾過したのち結晶化(この状態の原料糖を白下糖と呼ぶ、白下糖は成分的には黒砂糖とほぼ同じ)→白下糖の糖蜜を抜く作業→和三盆の出来上がり
和三盆は精糖の作業が大変であり、寒冷時にしか作ることが出来ず、白下糖から和三盆を作ると全量の4割程度に目減りしてしまう為、砂糖としては最も高価です。
和三盆糖も精製を行いますが、手作業で行うので精製が完全にはできず、黒糖には及ばないですがミネラルを含んだ「含蜜糖」になります。
※和三盆は吸湿性があり固まりやすいので開封後は十分気をつけましょう。
成分は100gあたり、
ナトリウム:1㎎
カリウム:195㎎
カルシウム:27㎎
リン:10㎎
などが含まれています。
除草剤は残留は0.02ppm、殺虫剤(虫が大量に発生した時のみ使用)は残留0.1ppm以下。
(成分、残留表などは上記のメーカーのデータになります)
値段は540円(税込)でした。ネットでは500円+送料で売られています。
内容量:200g
原材料:さとうきび
京都北尾 和三盆糖 200g | ||||
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和三盆糖の見た目や味の感想
見た目は真っ白ではなく、黄味がかっている。さらさらしていてパウダー状で片栗粉に近い感じです。
口の中に入れたとたんふわ~っと広がり、柔らかいキビ砂糖の上品な甘さがあります。
高級な和菓子の原料として京菓子作りにも多数愛用されています。