幻となった「ガルム」を再現した「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」
コラトゥーラとはイタリアの魚醤でカタクチイワシの魚醤です。
古代ローマでは、「ガルム」と呼ばれたアンチョビの内臓などから作った魚醤が万能の調味料として使用されており、古代ローマの料理のほとんどにガルムが使われていたそうです。
以前にも別のコラトゥ―ラ カタクチイワシの魚醤「門外不出のコラトゥーラ」を紹介しています。
今回紹介するのはDelfino社(デルフィーノ)がつくる「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」【料理王国100選2019」に選定】。
幻となった「ガルム」を再現しようと、13世紀以後にコラトゥーラ・ディ・アリーチが登場しました。
Delfino社の製造するコラトゥーラは、この流れを汲む直系の子孫と位置づけられいます。
他の類似商品と異なりカタクチイワシは3月から7月に水揚げされた旬のもののみを使用。
手で頭と内臓を丁寧に取り除いた後、樽の中に入れ重石を乗せて5ヶ月間塩と一緒に寝かせます。 発酵して出来上がるのは濃い飴色のうまみの液体です。
その後、細かいフィルターを通して不純物を取り除くと、1樽でわずか200本しかできないイワシの旨味が凝縮された琥珀色のコラトゥーラができあがります。
この製法は南イタリアのアマルフィー海岸を臨むチェターラの町だけに残されており、Delfinoは長年この伝統的な製法を貫いています。
購入値段は980円(税込み)です。送料はAmazonにて対象商品2000円以上の注文で通常配送無料のため無料でした。
原材料名:イワシ(地中海)、塩(シチリアトラパニ)
原産国名:イタリア
内容量:40ml
デルフィーノ コラトゥーラ・ディ・アリーチ(Onda) 40ml
「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」の見た目や味の感想
見た目は、琥珀色より少し赤みがかっています。香りは、フワーっと広がる魚のだしが薄くなった香りです。塩っ辛い匂いが混ざっている感じです。
以前紹介したカタクチイワシの魚醤「門外不出のコラトゥーラ」は、渋みのある香りだったのに対し、今回の「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」
は、渋みはなく透き通った香りです。
味は、門外不出のコラトゥーラと比べて渋みがなく、あっさりしていて、あさりのだしをかなり濃縮したような味がします。
前回のを渋め重めとするならば、今回はあっさりライトといった具合です。
塩とオリーブオイルの代用品として使え、パスタをはじめとするイタリアンはもちろんのこと、サラダやブイヤベースにも使える万能型天然調味料です。
パスタなどの料理が、これだけで本場南イタリアの味に!