【飲み比べ】本格みりん厳選8種を比較

みりんはそのまま飲んでも美味しいのです!【飲み比べ】本格みりん厳選8種を比較

みりんと言えば調味料のイメージが強いと思います。

確かに調味料ではあるのですが・・本みりん(純米本みりん)はお米のリキュールとも称されているくらいにそのままお酒としても嗜まれています。

「みりんがお酒のように飲めると聞くとみなさん驚かれますが、そもそもみりんは米麹・もち米・米焼酎から造られる甘いお酒の一種で、古くは『蜜醂酒(みりんしゅ)』と呼ばれていました。江戸時代には夏バテ予防の栄養ドリンクとして、また寒い夜には寝酒として飲まれていたんです」

「本物のみりん」は美味しく飲めるって知っていましたか?

上記の記事にも書かれているように飲める味醂というのは「もち米」「米麹」「焼酎」の3つだけを合わせて発酵させ、数年間熟成させたものです。

伝統製法で造られる本みりん(純米本みりん)は、原材料が「もち米」「米麹」「焼酎」のみになります。

蒸したもち米、米麹を焼酎に仕込み、じっくりと糖化、熟成させてできたもろみを絞ります。その為余分な糖類や食塩などは添加されていません。

そんな本格みりんを飲み比べてみました。

今回用意したのは8つのメーカーのもので、熟成期間も様々にあり、今回紹介するのは1年半~20年の熟成の逸品です。

① 九重味淋の「九重櫻」1年半の熟成

詳しくはこちらから:元祖本格三河仕込み本みりん「九重櫻」

② 角谷文治郎商店の本格仕込「三州三河みりん」2年の熟成

詳しくはこちらから:本格みりんをつくり続けた角谷文治郎商店の本格仕込「三州三河みりん」

③ 3年熟成本みりん「相生桜本みりん」

詳しくはこちらから:三河伝統の旧式製法で造り上げた三年熟成本みりん「相生桜本みりん」

④ 3年熟成本みりん「福来純 伝統製法熟成本みりん」

詳しくはこちらから:江戸時代から続く伝統製法、国産の最良のお米だけで造られた三年熟成本みりん「福来純 伝統製法熟成本みりん」

⑤ 古式三河仕込 3年熟成「愛桜純米本みりん」

詳しくはこちらから:古式三河仕込 三年熟成「愛桜純米本みりん」

⑥ 小笠原味醂特製4年熟成本みりん「一子相傳(いっしそうでん)」

詳しくはこちらから:小笠原味醂特製4年熟成本みりん「一子相傳(いっしそうでん)」

⑦ 玉泉白瀧 10年熟成純米みりん

詳しくはこちらから:創業200年の伝統の技が生きる玉泉白瀧十年秘蔵熟成「純米本味醂」

⑧ 甘強酒造 20年熟成の本格的な本みりん「黒みりん」

詳しくはこちらから:20年熟成の本格的な本みりん『弐拾年(20年)熟成貯蔵「黒みりん」』

見た目

左上から熟成の若い順に「①九重櫻」「②三州三河みりん」「③相生桜本みりん」福来純 伝統製法熟成本みりん」「⑤愛桜純米本みりん」「⑥小笠原味醂 一子相傳(いっしそうでん)」「⑦玉泉白瀧 10年熟成純米みりん」「⑧甘強酒造 黒みりん」となっております。

見た目も熟成期間によってかなり違ってきます、しかし熟成期間が長ければ長くなるほど色が濃くなるもんだと思っていましたが、そんなこともあるけどそんなこともないんですね。

「相生桜本みりん」「福来純 伝統製法熟成本みりん」「愛桜純米本みりん」の三つは同じ3年熟成ですが、かなり色も違っていています。

「玉泉白瀧 10年熟成純米みりん」よりも「愛桜純米本みりん」の3年熟成が濃かったりして、20年熟成の「甘強酒造 黒みりん」は順当に黒いですがね。

熟成期間が長ければ色が濃くなるわけではなく、原材料の違いなどで変わってくるのかそこらへんはまだわかりません。

味比べ

濃厚な甘さが目立つのは「甘強酒造 黒みりん」、「愛桜純米本みりん」、「福来純 伝統製法熟成本みりん」です、この三つは比較的アルコールは弱めで(愛桜純米本みりんは若干強いかな)、黒蜜に近く濃厚な甘みです。

特に20年寝かせた「甘強酒造 黒みりん」は郡を抜いて濃厚です。

カルーアミルクのようなカクテルとして牛乳とみりんを混ぜるにはこちらの3種がおすすめです。

もちろんそのままロックなどで甘みを楽しむのもOK。ただ「甘強酒造 黒みりん」はロックで飲むには濃厚過ぎるかも知れません。

お酒として飲むならば「九重櫻」「三州三河みりん」「小笠原味醂 一子相傳(いっしそうでん)」「玉泉白瀧 10年熟成純米みりん」あたりがアルコール感もあり上品な味わいがあります。

「三州三河みりん」は甘みも程よくあり、アルコールもトゲがなく上品にまとまっています。

特に「玉泉白瀧 10年熟成純米みりん」は辛口好きな人にはおすすめ。

(妻)あーちゃんの一押しは何といっても「福来純 伝統製法熟成本みりん」ですね、香りは濃厚そのもの、味は黒蜜のような、煮切ったあとのような濃縮した甘さと、とろみがあり、舌触りの良さがたまりません。

アルコールが弱めなところもちょうどいいです。

(夫)なずっちの一押しは「相生桜本みりん」です。

「相生桜本みりん」はアルコールは弱めですが、後味もスッキリして甘みも程よくあるので飲みやすいですし勿論、調味料にも使いやすいです。

コスパもかなりいいと思われるので、そこのところもポイント高いですね。

このように本格みりんはそのまま飲んでも美味しいですし、もちろん調味料としても一級品であります。

値段はみりん風調味料などに比べると高くなりますが、余計なものも入っておらず、少ない量で味が決まったりするのでかなりオススメです。

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